初ドライブ、初レンタカーの恥ずかしい思い出

ドライブする、という言葉は、私にとって憧れの言葉でした。

自家用車のない家で育ち、両親共に運転免許もなく、もちろん乗せてくれるような友達も彼氏もいるわけでもなく…、いつか運転免許を取って、自分の運転で、一人でかっこ良くドライブするんだ!という夢をもち、見事に叶えたのは二十歳のころでした。

金髪にばっちりメイク、赤の派手なシャツ、気合いの入った証明写真が印刷された、貰いたてホヤホヤの、AT限定免許証は、眺めているだけで、いつまでも眺めていられるような、幸せな気持ちになれました。

さあ、かっこ良いドライブをする夢をかなえに行こう!と、意気揚々と、いざ一人でレンタカー店へ、向かいました。

教習所の車しか運転したことがない私にとって、レンタカー店の新しい車はどれもピカピカに輝いて見えました。教習所の車と同じサイズの車は、何故か大きく見え、不安になり怖気づいた私は、一番可愛らしく、コンパクトに見えた軽自動車を借りることにしました。

これなら小さいし、楽勝だろうと思ったのです。今思えば、これが安易な考えでした。

いざ契約、点検と、事務的な作業が終わり、人生初のレンタカーに乗り込む時が来ました。あくまでも、冷静に、かっこ良く、お洒落に、私は慣れてますからーと言わんばかりの態度と表情を、意地を張って作りました。

しかし、近くで見守る店員さんからの視線に気がついた私は、緊張でガチガチになりました。さあ、どうしよう。。まず、サイドブレーキが見付からないのです。

その軽自動車はハンドルの左手側にレバーが付いていて、そこで操作するタイプのもので、それすら知らない素人の私は、軽いパニックになりました。

思い描いていたかっこ良い姿は、微塵もなく、結局店員さんに一から教えていただくことになりました。恥ずかしながらも、しばらく指導を受けた私はやっとスタート出来るぞと意気込み、また、調子に乗って、ギュッとレバーを握り、サイドブレーキ解除!!と、心の中で言いながら、思いきり引きました。

その時、目の前にプシューッと噴き出したのは、フロントガラスのウォッシャー液…。握ったレバーが間違っていたのです。私の初ドライブ、スタートの思い出は、赤面の連続だったという、今となっては、苦い思い出です。